M2X、オープンソースPBX「Asterisk」をベースとするIP-PBXパッケージ

 IP電話ソリューションのエムトゥエックス(M2X、本社:東京都千代田区)は、IP-PBXソリューション「BIZTEL PRO」(ビズテル プロ)の販売を2006年12月11日開始した。6月から提供している「BIZTEL」を、自社サーバーで運用したい企業向けにパッケージ化した。

 「BIZTEL」は、同社とレンタルサーバ事業者のリンク(本社:東京都港区)が共同で展開しているIPビジネスフォンサービス。Linux上で動作するオープンソースのIP-PBXソフトウェア「Asterisk」がベースで、専用サーバで提供してきた。

 「BIZTEL PRO」は、これを企業内サーバーで運用するもの。さまざまなIP電話端末に対応し、専用ソフトフォンやIVR(音声自動応答)機能、電話会議機能なども利用可能。導入支援も行う。

 Asteriskは設定方法などが複雑なため、M2Xが国内企業向けにあらかじめ設定を作り込んで、簡単に導入・運用できるようにしてある。また、ITの専門知識がなくてもWeb画面で容易に管理できるという。

 パッケージ価格(1年間の保守付き)は、内線番号10件の「ソーホー」が8万1900円、同100件の「リミテッド 10」が71万4000円、同3000件の「マスター」が105万円など。2年目以降の年間保守ライセンスがそれぞれ2万1000円〜26万2500円。年間5億円の売上を目標としている。

 なお、一般外線電話との接続には、同社が提供する「SIPトランクサービス」またはNTT「ひかり電話」を用いる。SIPトランクサービスは、Asterisk実装のSIPサーバとPSTN網を接続するサービスで、世界中どこでも同一電話番号で発着信ができる。

 初回セットアップ費が3万5000円(番号5個)で、月額利用料が5000円。通話料金は国内3分間8.4円など。【鴨沢 浅葱/Infostand】

M2X
http://www.m2x.jp/