米MS:ドメイン・テイスターを提訴 不法登録の新手口

 米Microsoftは14日(米国時間)、インターネットのドメイン名の不法登録を繰り返している“ドメイン・テイスター”を訴えたと発表した。ドメイン・テイスターは、ドメインを“テイスティング”(味見)できる制度を悪用する手口で、氾濫が問題になっていた。

 訴えられたのは、カリフォルニアにある企業。Microsoftのサイトと間違えそうな類似ドメイン名を取得、悪用していたという。例えば、「microsoft」の「o」を数字のゼロに置き換えた「www.micr0soft.co.uk」を登録するような手口。商標などを無断使用したとして訴えられた。

 ドメイン名は、登録後5日以内ならば無料で撤回できる。問題の企業はこれを悪用して大量登録。無料期間内に、間違えて接続してくる人が多いドメインを品定めし、他は登録を撤回するという行為を繰り返しているらしい。

 この会社のサイトによると、10万以上のドメインを取得しているという。こうしたドメイン・テイスティングは、登録関係機関の管理負担を膨らませるほか、ドメイン紛争を急増させている。【南 優人/Infostand】

提訴された企業のサイト
http://www.maltuzi.com/