米HP:全社でエネルギー使用量を2010年までに20%削減

 米Hewlett-Packard(HP)は28日(米国時間)、自社の世界全体でのエネルギー使用量を2010年までに20%削減すると発表した。環境保護の取り組みの一環で、目標値を定めて出先も含む全社で省エネを進め、05年時の使用量を下回ることを目指す。

 製品、社内業務、SCM(サプライチェーン・マネジメント)の3つのレベルで効率化を進める。これを達成する技術革新として、パソコンの省電力基準「EnergyStar 4.0」への対応▽データセンターの冷却技術の改良▽北米向けプリンター用カートリッジ包装の変更――を挙げている。

 エナジー・スター4.0準拠の製品はすでに出荷中。データセンターの冷却では、新開発のエネルギー管理システム「Dynamic Smart Cooling」で冷却コストを20~45%節約する。カートリッジ包装の変更では、温室効果ガスの排出量を07年中に3700万ポンド(約1万7000トン)削減できるという。【高森 郁哉/Infostand】

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