米AMD:不振のTransmetaを支援 優先株を引き受け

 米AMDは7月6日(米国時間)、半導体メーカーの米Transmetaに750万ドルを出資すると発表した。同社は最近、経営難に陥っており、AMDが事実上、支援に乗り出した。出資は、Transmetaが発行した優先株をAMDが引き受ける形で行われる。

 Transmetaは米Intelに対抗するプロセッサーを手がけ、日本のパソコンメーカーに活発に採用された時期もあったが、最近は不振で苦しんでいる。AMDが昨年後半から販売面で協力。新興国市場に活路を見いだそうとしたが、うまくいかず、危機的な状況に追い込まれていた。

 しかし、プロセッサーの消費電力を抑制する技術は評価が高く、AMDのほか、ソニー、NEC、富士通、東芝が技術供与を受けている。AMDは引き続きTransmetaの技術を利用できるように、支援に踏み切ったとみられる。Intelとの対抗上、反Intelの“同士”が存続した方が得策との判断もありそうだ。【南 優人/Infostand】

Transmeta
http://www.transmeta.com/