日本SGI、高密度・高計算能力・省電力のブレード・クラスターシステム

 日本SGI(和泉法夫社長)は7月10日、中・大規模サーバー向けのクラスターシステム「SGI Altix ICE 8000シリーズ」を発売したと発表した。

 SGI独自のブレード技術に基づいた高密度設計により、業界トップクラスの1ラック当たり最大512プロセッサコアまで搭載可能。またデュアルコアとクアッドコアのXeonプロセッサを採用することで、既存SGIサーバーの約6倍となる1ラック当たり6テラ・フロップスという高計算能力を実現する。さらに、システム全体の拡張性も高く、1000ノード数(2000プロセッサー・ソケット以上)を超える大規模クラスターも構築できる。

 またディスクレス・ブレードアーキテクチャーを採用し、ブレード内部にローカルディスクを搭載しないことでブレードの小型・薄型化を実現し、従来よりも高密度化や省電力化を可能にした。高密度実装より高性能化を実現しながら、処理性能に対する消費電力を従来のわずか3分の1以下に削減し、1ラックあたり30キロワット(KW)台に抑えた。さらに専用のIRUユニットはInfiniBand高速インターコネクトが統合されたビルトイン設計、IRUユニット内は完全なケーブルレスでブレードを増設できる。

 日本SGIは「ICE 8000シリーズ」を、大学、研究所のセンターシステムやHPC(High Performance Computing)システム、製造業などのCAEシステムなど、大規模で高性能なサーバーやクラスターシステムを必要とする顧客を対象に販売。高密度実装とともに省電力や熱対策が課題となっているデータセンターへの拡販も図る。価格は、基本構成で1200万円から。

日本SGI=http://www.sgi.co.jp/

提供:BCN