米Xerox:デジタルプリンター向けの“環境に優しい”専用紙を開発

 米Xeroxは7月30日(米国時間)、デジタルプリンター向けに新開発した専用紙「High Yield Business Paper」を発表した。従来品よりも省資源で生産でき、軽量化による流通コスト減のメリットもあるという。8月1日から受注開始の予定。

 従来のデジタルプリンター専用紙が、原料の木材の45%程度を使うのに対し、新開発の紙では2倍の90%までを利用して無駄が少ないという。また、製紙工程の水と化学薬品の使用量も従来より少なく、化石燃料の使用量低減と、温室効果ガスの排出量削減(最大75%)が可能としている。

 紙の質量も、20ポンドのボンド紙(証券用紙などに使われる上質紙)より10%軽量。森林・化石資源の節約に加えて、配送コストを減らせる利点もある。デジタルプリンターは、主にオンデマンド出版などに利用されている。【高森 郁哉/Infostand】

Xerox
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