Google News:APやAFPと契約 通信社記事を掲載

 米Googleは8月31日(米国時間)、ニュース検索サービスの「Google News」(英語版)で、米国のAPやフランスのAFPなど通信社の記事の掲載を開始した。通信社の記事は通常、報道機関に配信され、新聞などが掲載しなければ、一般ユーザーは読めないが、Googleで閲覧できるようになった。APやAFPは以前、著作権侵害でGoogleを訴えるなど対立していたが、協調に転じる。

 英国のPA通信とカナダ通信社も対象。検索を実行すると、新聞社の記事に混じって、通信社の記事もリストアップされる。新聞社のウェブサイトが、通信社の記事を掲載しても、一部を省略している場合があるため、完全版を読めるメリットもある。

 AFPは一時期、「新聞社に提供した記事が結果的にGoogle Newsで無断使用されている」などとして、Googleを訴えていた。しかし、今年4月に和解、何らかの形でニュース提供することで合意していた。

 契約料などは明らかにしていない。Googleは、通信社の記事の脇に、広告を掲載する計画ではないかと見られている。Google Newsは今のところ、広告を表示しておらず、収入に結びついていない。【南 優人/Infostand】

AFPの記事の一例
http://afp.google.com/article/ALeqM5gdyB8Vc_OX8j6mlsu03FOSo1UkCg