Google、GmailでIMAPアクセスをサポート

 米国Googleは先ごろ、Webメール・サービス「Gmail」のメール管理を複数のメール・クライアントで実行可能にするIMAPアクセス・サービスの提供を開始した。これによりGmailを、職場や外出先などから任意のデバイスを使って一元管理できるようになるとしている。

 同社アソシエート・プロダクト・マネジャーのデービッド・マレー氏は、公式ブログで、「(IMAPアクセスを利用することで)Gmail内の情報を複数のデバイスで同期させることが可能になる。例えば、iPhoneで“Starred(スターあり)”フォルダに移動したり、Thunderbirdで “All Mail(すべてのメール)”にアーカイブしたりしたメールを、BlackBerryなどIMAP対応メール・クライアントを搭載するデバイスを使って確認することができる」と説明している。

 Googleはこれまで、GmailではPOPアクセスのみを提供しており、メール・クライアント側で加えた変更は、Web上のGmailに反映されることはなかった。そのため、メール・クライアント側と同じように Gmail側のデータを整理するためには、再ログインしたときにすべての電子メールを読み直し、再ソートする必要があった。しかし、IMAPアクセスをサポートしたことで、すべての電子メールはサーバ上に保存されるようになり、複数のデバイス間でデータを同期できることになる。

 これにより、ユーザーはPCやPDA、スマートフォンに搭載されたIMAP対応メール・クライアントから直接Gmail上のメール・ボックスにアクセスして各種操作を行い、「すべてのアクションをWeb上のGmailと自動的に同期させることができる」(マレー氏)という。

 IMAPアクセスは、Gmailの「Settings(設定)」で「Forwarding and POP/IMAP(メール転送とPOP/IMAP設定)」タブをクリックし、ステータスをオンにチェックすることで利用できる。

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日本語表示の設定メニューには、まだIMAP関連のメニューは現れない(2007年10月29日現在)が、言語設定を「English (US)」に切り替えると設定可能となる

(リンダ・ローゼンクランス/Computerworld オンライン米国版)

米国Google
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提供:Computerworld.jp