住商情報システム、仮想環境向け高可用性ソフト「everRun VM」を国内販売

 住商情報システム(SCS)は2008年12月2日、仮想環境向けのフォールトトレラント・ソフト「everRun VM」の国内販売を開始した。2台のIAサーバを同期動作させて冗長化する高可用ソフトの新製品。12月11日から出荷開始する。最小構成価格は90万8250円から。

 「everRun」シリーズは米Marathon Technologiesが開発した製品で、コストパフォーマンスに優れたIAサーバで耐障害システムを構築する。新ラインアップの「everRun VM」は、仮想マシンのペアを各サーバに置いて同期動作させ、ハードウェアの障害からデータとシステムを保護する。

 複数のインスタンスがある仮想化環境に対して、システムの重要度に合わせた可用性の設定が可能。ファイルサーバとDBサーバを同居させ、ファイルサーバにはコンポーネントレベルでの可用性を、DBサーバには完全無停止の可用性を提供することもできる。Xen ServerのハイパーバイザーをベースOSに使用し、計算処理とI/O制御を論理的に分割する。

 仮想マシンは、利用者からは1つに見え、完全なシングルシステムイメージの仮想環境として提供する。従来、クラスタで必要だったスクリプト作成などのアプリケーションの特殊設定も不要。動作中のサービスを他方の物理サーバに移動するオンラインマイグレーション、2台のサーバを完全同期して障害時にも連続稼働させるSoftSyncをサポートした。

everRunシリーズ製品情報
http://www.scs.co.jp/marathon/

住商情報システム
http://www.scs.co.jp/