英Alfresco、オープンソースECMの正式版「Alfresco Lab 3.0」リリース

 英Alfresco Softwareは1月21日(英国時間)、オープンソースのエンタープライズコンテンツ管理(ECM)スイートの最新版「Alfresco Labs 3.0」を発表した。コンテンツ管理システムの相互運用性の仕様「Content Management Interoperability Services(CMIS)」をサポート、さまざまなコンテンツサービスを統合できるという。

 最新版の強化点は、ビジュアル開発ツール「Alfresco Web Studio」、コラボレーション機能の「Alfresco Share」、米MicrosoftのSharePointプロトコルのネイティブサポートなどとなる。

 Web Studioは、Ajaxに対応したWebユーザーインターフェイス・フレームワーク「Alfresco SURF」をベースとし、Alfrescoプラットフォームでホスティングされる開発環境。エンドユーザー向けのサイトをドラッグ&ドロップで開発できる。Alfreso Shareは、ドラッグ&ドロップでのイベントサポートが可能なAjax Calender機能、ドキュメントプレビューアなどを持つ。SharePointプロトコル経由でシームレスにドキュメントを編集できる。

 このほか、マルチスレッドCIFS(Common Internet File System)のサポートや、バージョン情報最適化によるデータベースの削減などにより、パフォーマンスを改善、マルチテナント機能も強化した。また、「Joomla!」「MediaWiki」「OpenOffice.org」「WordPress」など、オープンソースのコンテンツサービスプラットフォームも統合した。

 ライセンスはGPLを利用、同社Webサイトよりダウンロードできる。Alfrescoはこのほか、サポートを付けた「Alfresco Enterprise」を有償で提供する。

英Alfresco Software
http://www.alfresco.com

「Alfresco Labs 3」(正式版)ダウンロード
http://wiki.alfresco.com/wiki/Alfresco_Labs_3