米SugarCRM、SMB向けのオンデマンド版「Sugar Express」を発表

 オープンソースのCRMベンダー、米SugarCRMは4月29日(米国時間)、SMB向けのオンデマンド版「Sugar Express」を発表、自社オンデマンドラインを完成させた。SugarCRMは同時に、他の2種類のオンデマンドサービスの価格も発表している。

 Sugar Expressは、営業、マーケティングなどSugarCRMの基本機能、Microsoft Office向けプラグイン「Sugar Plug-Ins for Microsoft Office」をセットにした簡易版。同社のオンデマンドプラットフォーム「Sugar Open Cloud」で動き、顧客サポート「SugarCRM Customer Support」へのアクセスも含まれる。 無償のオープンソース版と同じような機能内容となっており、価格を下げてサポートを付けることで、有償版への移行を狙う。

 プラットフォーム機能としては、カスタムモジュールを作成できる「Module Builder」、米Hoover’sや米Jigsawといったサードパーティのデータサービスと統合できる「Cloud Connectors」を利用できる。

 Sugar Open CloudはSugerCRMのサービスで、SugarCRMやその他のアプリケーション、拡張機能などを管理できる。これまで「Sugar On Demand」と呼ばれていたが、名称を変更した。Webブラウザで実装できる簡易性、Web上のサービスとの統合性などを特徴とする。

 Expressの発表により、オンデマンド版としてProfessional、Enterpriseの3本ラインが揃うことになる。1ユーザーあたりの月額料金は、Professionalが30ドル、Enterpriseが50ドル。Expressは、5ユーザーまでの年間サブスクリプション価格が499ドル、10ユーザーまでは799ドル。SugarCRMは有償版のほか、オープンソースの無償版も提供している。

米SugarCRM
http://www.sugarcrm.com