米Novell、ソフトウェアアプライアンス用開発ツールスイートを発表

 米Novellは1月26日(米国時間)、ソフトウェアアプライアンス用の開発ツールスイート「Novell SUSE Appliance Toolkit」を発表した。ISVや企業は同ツールを利用することで、ソフトウェアアプライアンスを容易に開発できるという。

 ソフトウェアアプライアンスとは、OSとアプリケーションを組み合わせたスタックを指す。Novellは「SUSE Linux Enterprise Server(SLES)」または「openSUSE」ベースのソフトウェアアプライアンスプログラム「SUSE Appliance Program」をISV向けに展開しており、SUSE Appliance Toolkitはこれを拡大するものとなる。

 SUSE Appliance Toolkitは、オンラインアプライアンス構築ツール「SUSE Studio Online」のオンプレミス版となる「SUSE Studio Onsite」、SLESを遠隔から設定できる「WebYaST」、パッチ配信を含めたライフサイクル管理「SUSE Lifecycle Management Server」で構成される。中核となるSUSE Studio Onsiteでは、オンライン版と同じ設定、容易なインタフェース、統合テストなどの機能をファイアウォール内で利用できるという。SUSE Studioのイメージ作成エンジン・コマンドラインツール「KIWI」もサポートした。

 同ツールスイートを利用して、ISVや企業は物理・仮想、クラウド環境でのソフトウェアアプライアンスの開発・実装・管理を容易に行えるという。Novellによると、2009年6月にSUSE Appliance Programを立ち上げて以来、約4500社のISVがSUSE Studio Onlineに登録しているという。

米Novell
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