家電向けLinuxコミュニティのCE Linux Forum、Linux Foundationにマージへ

 消費者家電向けLinuxコミュニティのConsumer Electronics(CE) Linux ForumとLinux Foundationは10月27日(米国時間)、CE Linux Forumがをinux Foundationにマージすることを発表した。組み込み分野でLinuxの採用が急速に進んでいることを受け、合体により受け入れ促進活動を効率化する。

 CE Linux Forumは2003年に設立された家電でのLinux利用に関する国際コミュニティ。Linuxベースの組み込み機器の開発と強化を目的としたナレッジ共有を目指し、ソニー、日立製作所、NEC、シャープ、東芝、松下電器、韓国Samsung、オランダRoyal Philips Electronicsなどが参加している。Linux FoundationはLinuxを推進する非営利団体。

 CE Linux Forumは今後、Linux Foundationの下で新しい技術作業グループを立ち上げ、Linux Foundationの組み込みLinux分野の取り組みを拡大する。リソースを組み合わせることで消費者家電業界におけるLinuxの採用促進を効率化し、メンバー企業の目標達成を支援していくという。Linux Foundationはまた、CE Linux Forumの技術イベントとWebインフラの管理にも責任を持つ。

 すでにCE Linux ForumとLinux Foundationの両方に参加しているメンバー企業も多いが、Linux Foundationに非加盟のCE Linux Forumメンバー企業は、シルバーメンバーとして自動的にLinux Foundationに参加することになる。

 Linux Foundationは同日、組み込みLinuxにフォーカスした新プロジェクト「Yocto Project」も発表している。同プロジェクトの下、CE Linux Forumでの作業を組み合わせ、共通のビルドツールなど開発環境の標準化を行うという。

Linux Foundation
http://www.linuxfoundation.org/

CE Linux Forum
http://www.celinuxforum.org/