米HP、Palm由来のバイル向けOS「webOS」をオープンソース化

 米Hewlett-Packard(HP)は12月9日(米国時間)、モバイル向けOS「webOS」と、webOS向けのアプリケーションフレームワーク「Enyo」をオープンソースコミュニティに寄贈する計画を発表した。

 webOSはPalmが開発したLinuxベースのモバイルOS。Palmは2010年にHPによって買収され、現在はHPの傘下にある。webOSは「Palm Pre」などのスマートフォンに加え、タブレット「TouchPad」などに搭載されている。HPは8月にPC事業の再編を発表、同時にwebOS端末の開発打ち切り計画を明らかにしていた。その後、CEOが交代し、webOSの将来を検討していた。

 この計画では、webOSをオープンソースライセンスの下で公開することになる。HPはwebOSプラットフォームのオープンな開発を支援すること、プロジェクトに積極的に関与する、透明性のあるガバナンスモデルにより分断化を防ぐ、などの目標を掲げているが、現時点ではライセンスなどの詳細は明らかになっていない。

 HPはwebOSの特徴として、クラウド対応や拡張性のあるプラットフォームなどを挙げている。開発者側のメリットについては、標準的なWeb技術を使って開発できること、複数のプラットフォームに移植できる単一の統合スタックなどを挙げている。

 EnyoはwebOS 3.0向けのアプリケーションフレームワークで、JavaScriptを利用してアプリケーションを開発できる。Enyoも近いうちにオープンソースとして公開する予定という。

米Helwtt-Packard(HP)
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