フューチャー、Ruby言語系非同期処理ライブラリ「AP4R」を公開

 フューチャーシステムコンサルティング(本社:東京都渋谷区)は2006年9月5日、Ruby言語をベースとした自社開発の非同期処理ライブラリ「AP4R」(Asynchronous Processing for Ruby)をオープンソースソフトウェアとして公開した。開発コミュニティに無償提供する。

 「AP4R」は、RubyによるWebアプリケーション・フレームワーク「Ruby on Rails」(RoR)に、非同期処理を追加するためのメッセージングライブラリ。非同期処理の導入によって、システム全体での負荷の平準化やリアルタイム性を高めることができるという。

 利用例としては、商品注文時に在庫引当までを同期処理で行い、ユーザーへのレスポンスには必要ない会計処理などを非同期で処理といった使い方がある。RoRを大規模かつミッションクリティカルなシステムに進化させることできるとしている。ライセンスはGPL。

 同社は、「AP4R」公開を機に、排他的な独占技術の排除、ユーザー側の選択自由度の拡大、優秀な人材の育成、日本主導の新技術発展に寄与してきたいとしている。【Infostand】

フューチャーシステムコンサルティング
http://www.future.co.jp/

AP4Rライブラリ
http://rubyforge.org/projects/ap4r/