新参Linuxプログラマ向けのドライバ開発キットがリリース

水曜日、カーネル開発者Greg Kroah-Hartmanは、Linuxデバイス・ドライバ開発キット(DDK)のリリースを発表した。開発キットのCDイメージには、デバイス・ドライバの作者がLinuxドライバを作成するために必要とするもの全部が含まれる。キットのリリースは、シアトルで5月26/27日に開催されるFreedomHECカンファレンスに備えて行われた。参加者は全員このキットのフリーなコピーを物理メディアで受け取る。

FreedomHECは、Linuxやその他のフリーオペレーティングシステムとの互換性をハードウェアに与える方法をハードウェア開発者に教え、その作業を後押しするために、Linux開発者によって組織されたハードウェアの「アンカンファレンス(unconference)」である。出席しない開発者は、kernel.org内のKroah-HartmanのサイトからDDKをフリーでダウンロードできる。

Kroah-Hartmanは、USBとPCIのデバイス・ドライバ・コードを担当するメンテナであり、カーネル・メンテナの1人である。『Linux Device Drivers第3版』の共著者でもあり、この書籍のPDF版はこの開発キットにも付いている。

キットには、最新のstableリリースであるバージョン2.6.16.18の完全なカーネル・ソースと、豊富なドキュメントとサポート・ファイルも付属する。ドキュメントには、HOWTOと指示書、APIと互換性に関するリファレンス、DocBookテンプレート、デバイス・ドライバ配布とパッチの推奨手順、アーキテクチャおよびデバイス固有の技術リファレンスのライブラリなどがある。

この最初の発表の中で、Kroah-Hartmanは、これが初めての「適切な」Linux用デバイス・ドライバ開発キットであると書き、キットをこれから拡張して外からの寄贈や参照情報を受け入れる考えがあると強調している。このCDイメージのフリーな再配布には、GNU General Public License(GPL)が適用される。

NewsForge.com 原文