Knoppix 5.1.1:装いも新たに登場

新しい年と共に新しいKnoppixライブCDもリリースされた。新リリースであるKnoppixのバージョン5.1.1には、いつも通りのアプリケーションソフトウェアのアップデートも含まれるが、最も注目の変更は何と言っても、3-DデスクトップBeryl(テーマエンジンEmerald)の搭載だ。

Knoppixでの3-DデスクトップBerylのサポートは今の段階ではまだ実験段階であるため、オプションとして提供されている。そのためBerylをオンにするためには、ブートの際に「knoppix desktop=beryl」というオプションを指定する必要がある。とは言え、Berylの開発はまだ始まったばかりということを考えると、KnoppixのBerylは驚くほど安定している。 今回、Intel 82855 GMグラフィックコントローラ搭載のロースペックなAcer TravelMate 243ラップトップを使用したが、Berylはまったく問題なく起動し、サクサクと動くので使っていて楽しかった。Knoppixが配布物の中にBerylを含めることを単に人目を引くための小細工だと考える人もいるかもしれないが、 KnoppixとBerylの組み合せは「3-Dデスクトップ」というアイデアを体験してみたい人にとっては非常に便利な存在だ。と言うのも(Knoppix以外のディストリビューションでは)Berylのインストールはトリッキーで時間のかかる作業になることもあるので、Knoppixでまったく苦労することなくファンシーな3-Dデスクトップを試すことができるということは、Linuxでの派手な視覚効果を求めるすべてのユーザにとって貴重な存在となるはずだ。

Knoppix 5.1.1ではまた、いつも通り、ほとんどのソフトウェアパッケージがアップデートされており、KDE 3.5.5、GNOME 2.14(Knoppix DVD版のみ)、OpenOffice.org 2.1などが含まれている。また、最近のMozilla/Debian間の論争を踏まえ、DebianをベースとしているKnoppix 5.1.1では、FirefoxブラウザとThunderbirdメールクライアントがIceweaselブラウザとIcedoveメールクライアントに置き換わっている。またその他の便利なソフトウェアの一つとして、mkbootdevスクリプトも含まれている。mkbootdevスクリプトによってKnoppixのUSB版を作成することができるので、ブート可能なUSBスティックを作成することができる。そしてもちろん、Knoppix 5.1.1に含まれるソフトウェアに関する最重要ニュースはなんと言ってもやはり、Frozen Bubbleゲームの最新版が入っているということだろう。というのも、Frozen Bubbleゲームの最新版では複数人でのネットワーク対戦ができるようになっているのだ。

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Knoppix 5.1.1にはまた、見えない部分にもかなり大きな変更が数多く加えられている。例えばUnionFSファイルシステムが、aufs(Another UnionFS)に置き換えられた。 changelogによると、aufsはUnionFSの設計を再検討し再実装したものであり、 もともとのUnionFSにはまだ残されているバグも数多く修正されているとのことだ。 またKnoppix 5.1.1には、NTFSパーティション上での読み取り操作/書き込み操作の両方ができるNTFS-3Gドライバも含まれている。これによりKnoppixは、Windowsベースのマシン用トラブルシューティング用ツールとしても、これまでよりもさらに優れたものになった。

Knoppix 5.1.1には今まで通りCD版とDVD版がある。どちらもKnoppixのウェブサイトにリストされている各ミラーサイトからダウンロードすることができる。まとめるとKnoppix 5.1.1は、偉大なるライブCD LinuxディストリビューションKnoppixに堅実なアップデートを提供するという良き伝統を守り続けたリリースだと言えるだろう。

Dmitri Popovは、ロシア、イギリス、ドイツ、デンマークのコンピュータ雑誌で活躍するフリーランスのライター。

NewsForge.com 原文