UbuntuとopenSUSEから新たなアルファ版が相次いで登場

 常に新しいものをチェックしている人なら、今週、非常に人気のある2つのLinuxディストリビューションからアルファ版が登場したことはご存知だろう。Ubuntu 7.10のAlpha 3openSUSE 10.3のAlpha 6だ。

 ゆくゆくはUbuntu 7.10となるGusty Gibbon Tribe 3は、そのリリース告知によると「Gustyの開発サイクルを通してマイルストンとしてリリースされる一連のCDイメージの第3弾」にあたるという。

 「CDビルドの致命的問題やインストーラのバグは十分に除かれている」とはいえ、この開発版リリースは、慎重派の人やシステムの安定性を求める人向けのものではない。例によって、テスト担当者や開発者、そして好奇心の強い人々によるダウンロード、インストール、チューニング、バグの報告/修正が推奨されている。テストを必要とする新しい機能として、以下のものが含まれる。

  • 最新のCompiz Fusion
  • GNOME 2.20のアルファリリースにあたるGNOME 2.19.5
  • アクセス制御セキュリティのフレームワークAppArmour
  • ユーザフレンドリなネットワークサービス管理ツールEbox

 ISOイメージとtorrentファイルは、リリースページから入手できる。また、Kubuntu、Edubuntu、Xubuntuの各アルファ3版も入手できる。Gusty Gibbonの最終リリースは10月に予定されている。

 一方、openSUSE 10.3のアルファ6リリースは、その告知によると「新たにリファクタリングされたソフトウェア管理ライブラリlibzyppを収録した」最初のアルファ版となっている。openSUSE開発者は、特にYaSTへの統合部分について、libzypp/zypperの徹底的なテストとバグ報告を奨励している。

 このリリースを使用していて遭遇する「非常に厄介なバグ」として、不完全なネットワーク設定、release-notes.rpmをチェックする公開鍵の欠如、不正な登録処理、GNOME 2.19が未完成であること、インストール途中における「デフォルトリポジトリ追加」選択時のクラッシュがある。

 openSUSE開発者は「これはアルファ版レベルの品質であることを納得してリリースする最初のアルファ版になるだろう」と記している。openSUSEのWebサイトには、さまざまなダウンロードファイルが用意されている。

Shirl Kennedyは、ブログ「DocuTicker」および「ResourceShelf」のシニアエディタ。Information Today紙にも「Internet Waves」というコラムを寄稿。1982年からテクノロジに関する執筆で活躍している。

Linux.com 原文