WordPress用のフィード関連プラグイン

 最近はほとんどのWebサイトがRSSフィードを配信している。こうしたフィードを取り込むことで、閲覧用に取りまとめたり、ウィジェットに表示させたり、ブログに載せたりといった形で利用できる。ここでは、WordPressのブログで利用できるフィード関連のプラグインとして、FeedSnap、RSS Stream、FeedEntryHeaderの3つをご紹介しよう。

 いずれのプラグインも、インストール方法は通常のWordPressプラグインと同じだ。解凍したファイルをWordPressのプラグイン・ディレクトリにアップロードし、プラグイン管理ページで有効化すればいい。

  FeedSnap は、ブログ記事の中で特別なタグを使ってフィードを簡単に追加できるようにするプラグインだ。フィードのURLを「[feedsnap]feedurl[/feedsnap]」という形で埋め込んだ記事を投稿すれば、フィードのエントリが表示され、配信元のサイトで続きを読むためのリンクも張られる。ただ、フィードエントリのタイトルにリンクを組み込めたらと思う。また、外部リンクを張っただけの短い段落ではなく、外部サイトのフィードなのだとはっきりわかるような何らかの整形も追加したいところだ。

  RSS Stream は、最近流行りの「ライフストリーミング」を生かすためのプラグインだ。ソーシャル・ネットワーキング系のサイトが乱立している現在、同じユーザがあちこちのサイトに会員登録しているケースは多い。このとき、たとえばTwitter、Last.fm、Facebookなど、複数のサイトから配信された別々のフィードをまとめて提示できたら便利だ。RSS Streamでは、すべてのソーシャル・ネットワーキングサイトから配信された「ストリーム」を集約し、ウィジェットとして発行できる。設定は、WordPressの管理バックエンドから可能だ。

 ソーシャル・ネットワーキングのユーザーにとっては、RSS Streamのアイデアは面白い。だが、私のサイトでは、サイドバーにうまく組み込むには少々手間がかかった。表示領域を取りすぎ、書式も整っていなかった。単独のページに表示する方がよかったような感じだ。書式を変更するためのオプションもない(PHPコードに手を入れれば可能)。実際、このページのように別個のページに表示する形でRSS Streamを使っているユーザもいる。この方が見栄えはいいが、私が求める使い道には合わない。

 WordPressでは、インターネットユーザ向けに配信するフィードがデフォルトで生成される。 FeedEntryHeader はそのフィードに少し手を加えるプラグインだ。各記事の冒頭に著作権表示を追加できる。内容は設定が可能だ。デフォルトでは、「"Copyright (c) 2008 blogauthor.Visit the original article at ..."」という著作権表示になっているが、WordPressのバックエンドの設定タブで変更できる。

 先頭に著作権表示を入れると、ブログの内容の盗用やパクリを狙う者に対し、著作者の存在を認識させることができる。それですべての盗用を防げるわけではないが、記事の内容を機械的にコピーする仕組みのサイトでは、著作権表示も一緒にコピーされることになる。

 RSSフィードを処理する機能の重要性はますます高まりつつある。サイトを1つ1つ開く手間を嫌って、フィード・リーダでお気に入りのサイトの更新情報をまとめてチェックするユーザが増えているからだ。今回紹介した3つのフィード関連のプラグインとWordPressがあれば、他サイトが配信するフィード、自分が配信するフィード、およびその両方のいずれについても、便利に扱えるようになる。

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Tina Gaspersonは権威ある業界誌のいくつかでビジネスおよびテクノロジ関連の記事を執筆している。1998年からフリーランスのライターとして活躍中。

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