ボーランドCodeGear、OSJ、NaClがRuby on Rails促進で提携 「3rdRail 1.1 日本語版」発売

 ボーランド(本社:東京都千代田区)CodeGear事業本部、オープンソース・ジャパン(OSJ、本社:東京都千代田区)、ネットワーク応用通信研究所(NaCl、本社:松江市)の3社は2008年5月22日、RubyおよびRuby on Rail関連で業務提携すると発表した。あわせてRuby on Rail向け統合開発環境(IDE)「3rdRail(サードレイル) 1.1 日本語版」の販売を開始した。

 CodeGearは、米Borlandの開発ツール部門。DBツールベンダーの米Embarcadero Technologiesが5月7日に買収を発表。現在、再編に向け準備を進めている。CodeGear事業本部は、CodeGearの日本法人の組織。NaClは、Ruby/Ruby on Railsによるシステム開発の経験を持ち、OSJとともにRails Platform IDEによるRuby開発支援のビジネスを展開してきた。提携では、3社で企業へのRuby on Rails導入を支援する。

 「3rdRail」は、EclipseをベースにRuby専用にチューニングしたIDEで、米国ではBorlandが2007年9月から出荷している。コマンドライン開発をIDEのビジュアルツールに統合した「CodeGearコマンダー」や、Ruby/Ruby on Railsのプログラミングコンテキストや規約を理解するインテリジェントコード補完機能、ビギナー向けウィザード機能などを備える。

 日本語版販売では、OSJが窓口となって販売から技術サポート、トレーニング、導入支援サービスを一括して提供。NaClは、これまでのノウハウを活用してトレーニングのカリキュラムを開発するほか、CodeGearと連携して将来の3rdRail開発に対しても協力する。「3rdRail 1.1 日本語版」の価格は年間5万400円(メンテナンス費込み)。【鴨沢 浅葱/Infostand】

ボーランドCodeGear事業本部
http://www.codegear.com/jp/

オープンソース・ジャパン
http://www.opensource.co.jp/

ネットワーク応用通信研究所
http://www.netlab.jp/