Ubuntu 7.10 Gusty GibbonがTribe 2リリースにより一歩前進
昨日(6/28)Ubuntu 7.10 Gusty Gibbonのプレリリース版Tribe 2が公開されたが、安定性を必須要件とする人はインストールする必要はないだろう。しかし、Ubuntu開発者のほか、好奇心が強くてテストやバグ報告などに協力したい人は、ぜひともインストールするとよい。
リリース告知には、次のように記されている。「Tribe 2は、Gustyの開発サイクルを通じてマイルストーンとしてリリースされる一連のCDイメージの2番目にあたる。こうしたTribeイメージは、CDビルドの致命的問題やインストーラのバグが十分に除かれたものであると同時に、Gustyの直近のスナップショットを具現化している」
このリリース告知では、報告する必要がない既知のバグがいくつか指摘されており、次のような警告や回避方法が記されている。
- 手動でのパーティション設定により、デスクトップCDインストーラがハングアップする。この場合は、インストーラを終了して「
sudo killall ubiquity
」を実行した後、ターミナルウィンドウから「sudo ubiquity
」を実行すること。 - LiveCDからのインストール時にビデオカード用の制限付きドライバを有効にすると、必要なドライバパッケージがインストールされず、GUIが起動しないという結果につながる恐れがある。そのため、こうしたドライバは、システムのインストールが終わってから有効にすること。
- Edubuntuサーバのインストール中に、きわめて長い間「Building LTSP root」というメッセージが表示されたまま、作業が進まないように見える。この処理はそのうちに完了するので、気長に待ち続けること。
- 同じくEdubuntuサーバのインストール時にシンクライアント用のデフォルトDHCP設定が機能せず、Edubuntuサーバからシンクライアントがブートできなくなる。この場合は、/etc/ltsp/dhcpd.confファイルの「next-server」の行を削除し、「
sudo /etc/init.d/dhcp3-server restart
」を実行してDHCPサーバを再起動すること。
この新たなアルファリリースでは、OpenGLを使った3DのウィンドウマネージャCompizがデフォルトで有効になっている。Ubuntu開発者たちは、グラフィックの異常が生じた際には状況を報告してくれるように求めている。
今回のバージョン(Edubuntu、Kubuntu、Xubuntuの同時リリース版)で新たに加わったものとして、GNOME 2.19.4、Gnash(オープンソースのFlashプレーヤ)、XDGユーザディレクトリ、Firefox 3がある。
インストールしようとは思わないがどんなものか見てみたいという人は、Phoronixのスクリーンショットを参照するとよい。実際に動作させてみたければ、以下から各リリースをダウンロードできる。
- Ubuntuのダウンロード
- Kubuntuのダウンロード
- Edubuntuのダウンロード
- Xubuntuのダウンロード
Gustyの最終リリースは、10月に予定されている。
Shirl Kennedyは、ブログ「DocuTicker」および「ResourceShelf」のシニアエディタ。『Information Today』紙にも「Internet Waves」というコラムを寄稿。1982年からテクノロジに関する執筆で活躍している。