日本NCR、Linux環境で運用できるDWH用サーバと大容量データベースを同時発売

 日本NCR(本社:東京都港区)は2006年7月5日、新たにLinuxに対応したデータウェアハウス用MPP(超並列処理)サーバの新製品「NCR 5450」シリーズと、大容量データベース 「Teradata V2R6.1.1」Linux版を同時発売した。両製品を組み合わせることで、Linux環 境でメインフレームクラスの堅牢な意思決定システムを運用できるという。

 NCR 5450は、HT/EM64T対応のインテルXeon 3.8GHzプロセッサを1ノードあたり2個搭載し、現行機種と比較して約12%パフォーマンスを向上させた。独自の相互接続機構により、アプリケーションやデータベース、ユーティリティなどを書き直さずに最大1024ノード(2〜2048CPU)、メモリー6GB〜6TB(テラバイト)までの拡張が可能。

 また、6世代前のNCRサーバと共存可能で、既存資産を有効活用できる。現行機種「NCR 5400」 からのアップグレードにも対応する。OSは従来の「NCR UNIX SVR4 MP-RAS 3.03」「Microsoft Windows Server 2003 Enterprise Edition」に加え、新たに「Novell SUSE Linux Enterprise Server 9 for Intel EM64T」に対応した。価格は最小構成(1ノード)で1400万円から。

 Teradataは、これまでUNIX/Windows環境で提供していた大規模データベース製品で、Linux版追加によって、64bit Linux環境の商用システムでは世界最大規模の4.2PB(ペタバイト)までのデータ拡張性を実現した。MPPサーバのNCR 5450/5400のほか、一般的なSMP(対称型マルチプロセッサ)サーバにも対応する。価格はSMP用CPUライセンスで600万円から。【鴨沢 浅葱/Infostand】

日本NCR
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