Sun、Opteronプロセッサを搭載した新サーバ製品群を発表
Sun Fire X4600サーバは、高さ4Uの筐体に4または8個のシングルコアまたはデュアルコアOpteronプロセッサを搭載可能な64ビット対応サーバ。搭載可能なメモリは最大64GB（2006年第4四半期には最大128GBまで対応）、対応OSは、Solaris 10、Red Hat Enterprise Linux、SUSE LINUX EnterpriseServer、Windows Server 2003となっている。
サンは、Sun Fire X4600の主な用途として、スケールアップによる強力な演算性能が求めらるハイパフォーマンス・コンピューティング（HPC）分野やデータベース管理システム、仮想化技術を活用したサーバ・コンソリデーションのプラットフォームなどを挙げている。価格は389万9,000円から。
Sun Fire X4500サーバは、4ウェイ・サーバと48台のディスク・ドライブを高さ4Uのラックマウント型筐体に格納できるサーバ製品。サーバ部は2個のデュアルコアOpteronプロセッサと16GBのメモリ、2つのPCI-X拡張スロット、4本のギガビットEthernetポートで構成される。
|
|
| 上から、「Sun Fire X4600サーバ」、「Sun Fire X4500サーバ」、「Sun Blade 8000モジューラ・システム」 |
最大の特徴は、3.5インチSATA II HDDを最大48台、合計24TBの容量をサポートすること。これらのディスク・ドライブはサーバのI/Oバスに直接接続されるため、2GB／秒（ディスクからメモリへの読み出しの場合）の高速なI/Oスループットを実現するという。対応OSは、Solaris 10 6/06以降。
高速、大容量、低コストの記憶領域を備え、従来のサーバとストレージ装置を補完できることから、サンでは、HPC分野のパラレル・ファイルシステムや、ビデオ・ストリーミング、ライブ映像記録、ニアライン・ストレージなどの用途に有効利用できるとしている。価格は、494万9,000円から。
Sun Blade 8000モジューラ・システムは、19Uのラック・スペースに10台の8ウェイ・サーバを集約可能なブレード型サーバ。演算／メモリ、ディスク・ドライブ、I/O、冷却装置、電源装置といったサーバの構成要素がモジュール化されており、それらを組み合わせることで、設置効率や運用・管理面に優れるブレード型サーバの特性と、演算性能やI/Oの拡張性などに優れるラックマウント型サーバの特性を両立できるのが特徴だ。
「Sun Blade X8400サーバ・モジュール」と呼ばれるサーバ部は、4個のデュアルコアOpteronプロセッサと最大64GBのメモリを搭載することができ、運用中に追加・交換が可能なディスク・ドライブを最大2台搭載可能となっている。また、サーバ当たり6本のPCI Expressバスと、サーバ・モジュール当たり192Gbps、シャーシ当たりで1.92TbpsのI/O帯域幅を装備し、ギガビットEthernetやファイバ・チャネルといった標準I/Oだけでなく、高速インタフェース規格の「Infiniband」や10ギガビットEthernetなどの次世代I/O技術にも対応可能となっている。価格は、シャーシ部のSun Blade 8000モジューラ・システムとSun BladeX8400サーバ・モジュール1枚の最小構成で、316万3,000円から。
サンは今後、これら製品群を中核としたx64サーバ事業を強化していく方針だ。
(Computerworld.jp)
サン・マイクロシステムズ
http://jp.sun.com/
提供：Computerworld.jp
