特別レポート:Linuxによる金融資産の管理

コンピュータに最も適した仕事があるとすれば、それはお金の管理ではないだろうか。今週はGnuCashSQL-Ledger、Ledger、KMyMoneyといった個人または小規模事業者向けの会計ソフトウェアを紹介する。また、フリーソフトウェアの表計算アプリケーションを用いて昔ながらの方法でお金を管理する方法も取り上げる予定だ。今週の各曜日では、オープンソースソフトウェアによる資産管理の方法に関する記事を1件以上掲載していく。

会計ソフトウェアといえば、長い間フリーソフトウェアの姿が見られなかった領域だ。しかし、ここ数年でLinuxユーザが利用できる選択肢の数は増え、今では部屋の片隅にWindowsマシンを置いておかなくても、個人や組織が帳簿の収支計算を行えるまでになっている。

本特集の第1回となる今日はGnuCash 2.0のレビューを掲載する。Quickenに匹敵するフリーソフトウェアを提供しようとする初の実質的試みがGnuCashだったので、第1回で取り上げるにふさわしいソフトウェアといえる。明日以降は、GnuCashを使った当座預金口座の管理方法、SQL-Ledgerの詳細、Ledgerによるコマンドラインでの収支計算について解説していく。こうした選択肢をご紹介することで、読者の皆さんがそれぞれのニーズを満たすLinuxアプリケーションを最低でも1つ見つけてもらえるとありがたい。

今回の特集は、Exchangeサーバの置き換えを取り上げた9月のレポートに続く、Linux.com特別レポートの第2弾である。Linuxのメッセージングサーバについては多くの読者から反響があり、この話題は今後もう一度取り上げる予定だ。また、読者の皆さんからもご希望の話題を伺いたいと考えているので、仮想化、ストレージ、ゲーム、あるいはコンテンツ管理ソフトウェアなど、もっと詳しく知りたいという話題があればお知らせいただきたい。

NewsForge.com 原文