仮想化機能やセキュリティを向上させたSP1 for SUSE Linux Enterprise 10がリリース

 NovellからSUSE Linux Enterprise 10用の最初のサービスパックが月曜日にリリースされた(ダウンロード先はこちら)。今回のサービスパックでは、仮想化機能、セキュリティ、パフォーマンスの向上が果たされている。

 今回Novellからは、サービスパックと合わせてXen互換のドライバパックもリリースされており、「仮想環境用のゲストオペレーティングシステムとしてWindowsおよびLinuxをそのまま実行でき、ネイティブ環境に近いパフォーマンスを発揮できる」とプレスリリースに記されている。仮想化とは、同一マシン上における複数のオペレーティングシステムの同時実行を可能にするテクノロジのことである。たとえばNovellから今月初頭に出されたプレスリリースを見ると、SUSE Linux Enterprise Serverに統合されたXenの導入事例として、BMW Groupの運用するデータセンタがどのようにしてハードウェアコストを削減したかが紹介されている。

 SP1ではその他にも、セキュリティ機能の向上および、クアッドコア型Intel XeonおよびAMD Opteronなどの高速プロセッサへの対応が行われている。またデスクトップ関連での改善としては、OpenOffice.orgのサポート拡張を始め、Novellが説明するところの「デスクトップユーザエクスペリエンスのアップデートおよび、デスクトップ仮想化のテクノロジプレビューとエンタープライズ統合機能の向上」が果たされている。

Shirl Kennedyは1992年よりテクニカルライターとして活動しており、現在はDocuTickerおよびResourceShelfウェブログのシニアエディタを務め、Information Todayの「Internet Waves」コラムにも寄稿している。

Linux.com 原文