米HPが研究開発の取り組みを刷新、クラウドなど5分野にフォーカス

 米Hewlett-Packard(HP)は3月6日(米国時間)、研究開発部門であるHP Labsの新しい方針を発表した。今後、研究開発分野を5つに絞り、成果をすぐに製品に結びつけることを目指す。

 新方針では、研究分野を絞り、迅速に成果をあげることを目指す。HPでは、「起業家アプローチをとる」としている。

 今後、研究開発分野として、1)急増する情報、2)動的なクラウドサービス、3)コンテンツ変換、4)知的なインフラ、5)環境の5つにフォーカスする。たとえば、2)では、ユーザーの位置や好み、予定表やコミュニティに合わせて動的にパーソナライズできるクラウドサービスとWebプラットフォームの開発などが挙げられている。

 この結果、これまでは約150の小規模なプロジェクトだったのを、20~30の大規模なプロジェクトに集約し、世界7箇所の23のラボで研究を進めていく。プロジェクトでは、大学、パートナー企業、顧客、そしてベンチャーキャピタルと協業していくという。

 研究結果を迅速に商品化するため、レビューチームを設け、ガイドラインに沿ってレビューする。ここで最も将来性のある研究分野を選定し、早い段階でビジネスプランを立てる。HPはこれを促進するものとして、「HP IdeaLab」「Open Innovation Office」「Technology Transfer Office」という3つのイニシアティブも発表している。

米Hewlett-Packard
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