米IBM、「System i」と「System p」を統合した最新ライン「Power Systems」を発表

 米IBMは4月2日(米国時間)、AIXサーバー「IBM System p」と独自OSベースの「IBM System i」の2つのサーバー製品ラインを統合し、「IBM Power Systems」として展開することを発表した。併せて自社OSの「i5/OS」の名称を「i」に変更、最新サーバーラインはLinux、UNIX、iの3つのエディションを用意する。

 Power Systemsは、同社製チップ「POWER 6」をベースとし、OS、コンポーネントパッケージをセットにした。i、AIX、Linuxの3エディションを用意、製品ラインと価格体系を簡素化することで、さまざまなOSを組み合わせて利用する技術トレンドに対応する。

 AIX、Linux、iアプリケーションを単一のサーバーシステムで利用できる。また、消費電力を効率化する「POWER6 EnergyScale Technology」をサポート、高度な電力管理機能を利用できる。仮想化技術「PowerVM」にも対応し、単一システムで最大80の仮想パーティションを作成できるという。

 IBMはこの日、同ラインから初の製品として、ブレードサーバーの「i Edition Express for BladeCenter S」、それに「IBM Power 520 Express」「IBM Power 550 Express」の3機種を発表した。すべてSMB向けで、コストや管理の制限を受ける顧客に最適としている。

米IBM
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