米Novellと米Microsoft、中国で相互運用性の取り組みを強化

 米Microsoftと米Novellは4月21日(現地時間)、共同で進めている相互運用性の取り組みを中国で強化することを発表した。サポートなしでLinuxを利用する中国企業を、Novellの「SUSE Linux Enterprise Server(SLES)」に移行させるのが狙い。このほかにも、2社共同での各種マーケティング活動を展開する。

 これは、2社が2006年11月に発表した相互運用性の提携に基づくもの。成長中の中国市場において、オープンソースとプロプライエタリの両ソリューションの相互運用性を強化する。ヘテロジニアス環境における課題解決を支援するという。

 2社はまず、サポートなしでLinuxを使っている中国企業をSLESに移行させることにフォーカスする。

 相互運用性の取り組みとしては、高性能コンピューティング(SLESと「Microsoft Windows Compute Cluster Server」のデュアルブート構成)、仮想化(「Microsoft Windows Server 2008」/「Hyper V」と「SUSE Linux Enterprise Server 10」/「Xen」のクロスプラットフォーム)の2つに関して、マーケティングとトレーニングを進める。

 具体的な活動としては、北京や上海など4都市で地元のCIOレベルの人物を集めたラウンドテーブルを開催し、認知啓蒙を促す。このほか、仮想化パイロットの運行や技術ワークショップも予定している。

 2社によると、保険会社People’s Insurance Company of China Group(PICC)をはじめとした中国企業3社が、MicrosoftによるSELSサポートを受けることに決定しているという。

米Microsoft
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米Novell
http://www.novell.com