米HP、EDSを139億ドルで買収へ

 米Hewlett-Packard(HP)は5月13日(米国時間)、ITサービス大手の米Electronic Data Systems(EDS)を買収することで合意したと発表した。買収金額は139億ドル。サービス部門を倍増させ、ライバルの米IBMに対抗する。

 HPはEDSの株式1株を現金25ドルで買収、総額は約139億ドルとなる。規制当局などの承認を得た後、今年後半に取引完了を見込む。

 HPによると、同社の昨年のサービス部門の売上高は166億ドル。EDSは昨年、221億ドルを売り上げており、2社が合体した場合の売上高は380億ドルを上回る。HPはこれにより、サービス部門を売上の面で一気に倍増させることになる。

 買収後、EDSブランドをそのまま残して事業を継続、現在会長兼社長兼CEOを務めるRonald A. Rittenmeyer氏が継続して率いる。分野としては、ITアウトソーシング、ビジネスプロセスアウトソーシング、CRM・人事システムアウトソーシング、コンサルティング/システムインテグレーション、技術サービスなどを中心に展開する。80カ国、21万人体制のサービス部隊となる。

 ITサービスでは、IBMがIBM Global Servicesとして展開しており、EDSとHPはともにIBMと競合関係にあった。

米Hewlett-Packard(HP)
http://www.hp.com

米Electronic Data Systems(EDS)
http://www.eds.com