日本HP、物理サーバと仮想環境を並列に扱える統合管理ソフト

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は2008年6月5日、物理サーバ/ストレージと仮想環境を並列に扱える統合管理ソフト「HP Insight Dynamics-VSE(HP ID-VSE)」を発売した。価格は、WindowsやLinuxが稼働する「HP ProLiant」サーバ向けライセンスが1サーバ15万7500円から。HP-UXが稼働する「HP Integrity」向けライセンスが1プロセッサコア10万5000円から。

 Windows、Linux、HP-UXなど異種プラットフォームの管理を単一の画面でできる統合管理ソフト。「Logical Server Manager」を搭載し、仮想サーバと、それらを稼働させる物理サーバを切り離して管理。自在にマッピングを変更できる。ハードウェアに依存する情報はプロファイルとして管理し、仮想環境の構成変更や物理サーバ移動などを自由に操作できる。

 このほか、新規仮想環境の立ち上げやシステム統合を検討する際に、管理下にある全物理サーバについて必要なキャパシティを五段階で評価する「キャパシティ・プランニング支援」機能などを備える。出荷は「HP Integrity」向けが6月5日、「HP ProLiant」向けが6月下旬。

 HPによると、サーバやストレージ製品は今後HP ID-VSEへの統合を前提に製品開発する予定で、HP ID-VSE自身についても次世代データセンター(NGDC)を見据えた機能を順次追加するという。【鴨沢 浅葱/Infostand】

日本HP
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