MRI、日本とASEAN各国の貿易マッチングサイトをOSSで構築

 三菱総合研究所(MRI、本社:東京都千代田区)は2008年7月16日、日本とASEAN各国の貿易促進を図るビジネスマッチングサイト「BuyASEAN.jp」を開設した。オープンソースソフトを全面的に活用して、低コストで各国に展開が可能という。

 国際機関日本アセアンセンター(東南アジア諸国連合貿易投資観光促進センター)の委託を受けて開発したシステム。各国の輸出品・輸出企業の情報を集約してデータベース化し、日本の輸入業者が横断的に検索して希望の製品を見つけることができる。

 システムは、「BuyCountry.com」と呼ぶ国別のマッチングシステムを開発して、ASEAN各国に導入。BuyASEAN.jpと接続することで、ユーザーは個々の国のシステムにアクセスしなくても必要な情報を検索できる。既存のデータベースを持つタイのほかに、新たにラオス、ベトナム、カンボジアの3国にシステムを導入して、4カ国の輸出情報を利用可能にした。

 システムは、オープンソースソフトのコンテンツ管理システム「Drupal」をベースに開発。また、データベースにMySQL、OSにLinuxを採用して、短期間・低コストでの導入が可能になったという。今後、ASEAN地域全体への展開を目指す。【鴨沢 浅葱/Infostand】

BuyASEAN.jp
http://buyasean.jp/

三菱総合研究所
http://www.mri.co.jp/