沖電気子会社、USB型シンクライアント「Safario」販売開始

 沖電気工業の子会社、沖コンサルティングソリューションズ(本社:東京都港区)は2008年7月22日、USBメモリー型のシンクライアントソリューション「Safario」(サファリオ)の販売を開始した。SafarioトークンをパソコンのUSBポートに差し込んで、Linuxベースのシンクライアント環境を構築できる。出荷開始は8月1日。

 シンクライアント環境のみ起動する「ブートモード」と、Windows稼働中のPCに差し込んで、デスクトップPC環境とシンクライアント環境を切り替えて利用できる「バーチャルモード」の2つのモードを搭載。PCを選ばずシンクライアントを利用できる。いずれのモードもLinuxベースで、Windows環境からはアクセスできないよう隔離される。

 また、トークンにはネットワーク接続できない環境でもPDFファイルを格納してプレゼンテーションや資料の表示を行える秘匿エリア(約100MB)を設けた。同エリアへのダウンロードは、許容されたサーバからのみ可能で、ファイルは外部にコピーできない。企業ネットワークには、SSH-VPNを利用して、「Safario」ゲートウェイ経由で接続する。また、「Safario」マネージャで各利用者情報の管理や各種設定変更などを行う。

 トークン本体は、落下や破壊に耐える三重構造や、誤って洗濯しても利用可能な防水機能などを備え、持ち歩きを前提としている。大きさは幅17×奥行き58×高さ8.4mm、重さは15g。バーチャルモードの対応OSは、Windows 2000 SP3以降/XP/Vista(32bit)。価格は、最小構成50クライアントで131万2500円。3年間で100システムの販売を目標としている。【鴨沢 浅葱/Infostand】

沖電気工業
http://www.oki.com/jp/

沖コンサルティングソリューションズ
http://www.okiconsulting.com/