レッドハット、中小SIerを対象としたパートナープログラムを開始

 レッドハットは7月5日、Red Hat Enterprise LinuxやJBoss Enterprise Middlewareを扱う中小規模のSIer(システムインテグレーター)やVAR(付加価値再販業者)を対象とした新しいパートナープログラム、「Red Hat Ready Business Partner(レディ・ビジネス・パートナー)」を開始したことを発表した。

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レッドハット代表取締役社長の藤田祐治氏

 レディ・ビジネス・パートナーの参加条件は、RHCE(Red Hat Certified Engineer)取得者が2名以上在籍し、レッドハットとの窓口となる担当者を置くことで、参加費は無料。レッドハットは、同プログラムのパートナーに対し、以下のような支援サービスを提供する。

  • 営業支援:レッドハットからの販売情報の提供、提案支援ホットライン(メール)による商談サポート、専用ポータルサイトでの製品情報の提供
  • 技術支援:検証用製品サブスクリプションの無償提供、レッドハットのセールスエンジニアによる電話/メールによるサポート、レッドハット製品技術情報の提供(予定)
  • 教育支援:教育研修プログラムの割引提供、eラーニングコースの無償提供(予定)

 これまでレッドハット製品の再販を行う事業者向けのパートナープログラムには、プレミアムOEMパートナー(大手ハードウェア・ベンダー向け)、ディストリビューション・パートナー(大手再販業者向け)、アドバンスト・ビジネス・パートナー(大手SIer向け)といった大手向けのものしかなかった。今回追加したレディ・ビジネス・パートナーは、これまでの穴を埋めるものとなる。

 説明会の席上でレッドハット代表取締役社長の藤田祐治氏は、レディ・ビジネス・パートナーをWindowsサーバが強いSMB市場を開拓するうえで重要なプログラムと位置づけ、「こちら(レッドハット)が製品を提供して売ってくださいというかたちではなく、パートナーと一緒にオープンソースを推進するディストリビューター・コミュニティを実現したい」と語り、既存のパートナーも含めて交流会などを開催し、参加企業間での情報交換、情報共有を促進していきたいという考えを示した。

レッドハット(日本)
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