日米英韓6社が、Linuxで携帯向け共通プラットフォーム構築

 NTTドコモ、パナソニック モバイルコミュニケーションズ、NECなど日米英韓の携帯電話事業者とメーカー6社が2006年6月15日、Linuxによる携帯電話向けソフトウェアプラットフォームの構築推進で合意したと発表した。基盤技術を共通化して開発期間短縮とコスト削減を図る。

 このほか海外からは、米Motorola、韓Samsung Electronics、英Vodafone Groupが参加する。各社によると、共通プラットフォームの構築によって、開発コストが削減できるほか、サードパーティのアプリケーション開発が容易になり、サービスや機能の柔軟性も増すという。

 6社はプラットフォーム構築のための推進団体を年内に設立する予定。API仕様などを規定し、リファレンス・インプリメンテーションや、チェックツールなどの提供も目指すとしている。

 このほか、新団体では、▽プラットフォームの分化(フラグメンテーション)を抑制する仕組みの構築▽Linuxベースの効率的な携帯電話向けエコシステムの構築▽既存業界各種団体との連携——などを目指す。また、広く携帯電話や半導体のメーカー、事業者、ソフト企業などに参加を呼びかけてゆく。

 次世代携帯OSでは、フィンランドのNokiaを中心にSymbian OSが大きなシェアを持っているが、自由度の高いLinuxにも注目が集まっており、NECやパナソニック モバイルが3G端末で採用しているという。【Infostand】

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