Novell、CEOとCFOを突如解任し、COOを新CEOに任命

米Novell(NASDAQ:NOVL)は現地時間の22日、Novellの取締役会がCEO(最高経営責任者)と取締役会議長を兼務するJack Messman氏とCFO(最高財務責任者)のJoseph Tibbetts氏を解任したことを発表した。

Novell取締役会は、Messman氏の後任となる新CEOに昨年10月からPresidentとCOO(最高経営執行者)職を兼務していたRonald W. Hovsepian氏を選出し、即日職務を引き継いだ。前CEOとなったMessman氏は、2006年10月31日まではNovellの取締役会に残るが、議長職は非常勤の取締役に譲る。CFOには財務のVice PresidentだったDana Russell氏が臨時に職務を引き継ぐ。

Messman氏は2001年のCambridge Technology Partnersとの合併後にCEO職に就任し、2003年にはSUSEを買収することでLinux/オープンソースにNovellの戦略を大きく切り換えることを決断したが、その効果は最近まで目に見えて現れず、多くの人材も流出した。今後、NovellはLinuxベース製品とアイデンティティおよび資源管理製品により注力していくことを発表しているが、今回の人事が株主からの圧力であることはほのめかしている。

このニュースを受け、ここ半年は特に冴えない動きを見せていたNovellの株価は大幅に上昇し、22日は一時10%を越える上昇を見せている。現地午後2:12の段階で0.58(9.67%)上昇の$6.58で取り引きされている。