ソフィアとFST、Linuxを利用したウィルコム「W-SIM」端末の開発プラットフォームを製品化

 ソフィアシステムズ(本社:川崎市)と富士通ソフトウェアテクノロジーズ(FST、本 社:横浜市)は2006年6月26日、ウィルコムの「W-SIM」規格に対応したPHS端末の開発プ ラットフォーム「Sandgate W-SIM Phone」を製品化したと発表した。8月から提供する予 定で、価格は検討中。

 ソフィアが開発したリファレンスハードウェアに、Linux2.6.15と、GUIツールキットとして「GTK+」を搭載した。さらにその上に、FSTがミドルウェアを開発、各機能を利用するAPIなどを整備した。

 リファレンスハードウェアは、インテル「PXA270」プロセッサ、SDRAM 64MB、FlashROM 128MB、2.2型QVGA(240×320ドット)液晶、130万画素CCDカメラを搭載。USB 1.1、miniSD、IrDA、Bluetoothに対応し、拡張用コネクタを備える。

 同プラットフォームを利用することで、W-SIM対応端末を短期間で効率的に開発できるという。ソフィアは、ハードウェアをそのまま利用したい顧客向けにビルトイン機能の受託開発や量産にも対応するとしている。またFSTは、他のW-SIM開発企業に対しても同ミドルウェアを提案していく考え。販売はソフィアが行う。【鴨沢 浅葱/Infostand】

ソフィアシステムズ
http://www.sophia-systems.co.jp/

FST
http://jp.fujitsu.com/group/fst/