ミントウェーブ、Linuxベースの独自OS搭載シンクライアント端末

 ミントウェーブ(中澤伸矢社長)は6月26日、独自開発のOSを搭載したシンクライアント端末「MiNT-ACC Lite-50U」を発売すると発表した。8月25日から出荷を開始する。価格はオープン。実勢価格は6-7万円前後の見込み。

 シンクライアントは、HDDなどの記録媒体を内蔵しないことで情報漏えいやウイルス感染の危険性を低減できるほか、HDDやファンといった駆動を搭載しないため、故障しにくく、端末の管理コストも低く抑えられるのが特徴。

 「MiNT-ACC Lite-50U」は、シンクライアント用にLinuxをベースに開発した独自OS「Basil(バジル)」をフラッシュメモリ内に搭載。シトリックス・システムズの「Citrix Presentation Server」やGraphOn社「GO-GlobalR」などのシンクライアント用サーバーOSに対応する。OS基盤にオープンソースを採用したことで、導入する企業のシステム構成やドライバなどの変更など、端末側の更新を柔軟に行える。

 CPUは「AMD Geode LX 800@0.9W」、メインメモリは128MB。このほか、フラッシュメモリ(コンパクトフラッシュ)128MB、USB2.0ポートなどを装備する。ディスプレイは付属しない。PXE、NFSを利用したネットワークブートや、USBメモリを使った無線LAN、タッチパネルディスプレイにも対応する。

 ネットワーク接続時に、IEEE802.1xプロトコルとRADIUSサーバーによる認証機能に対応。また、別売りの管理ツールを使えば、センター側からリモートで端末の電源制御、設定初期化、ファームウェアのアップグレードなどを一斉に実行することができる。

 ミントウェーブでは、製造業、流通業、サービス業、自治体、官公庁、病院、図書館など幅広い対象に販売、初年度3万台を目指す。同時に販売代理店の開拓も進める。

ミントウェーブ=http://www.mintwave.co.jp/

提供:BCN