ネットワールド、Solaris/SPARC向けアプリケーションをLinux上で動作させるソフト

 ネットワールド(本社:東京都千代田区)は2006年7月18日、Solaris/SPARC向けアプリケーションをLinux上で動作させる仮想化ソリューション「QuickTransit for Solaris/SPARC-to-Linux/Xeon」と「QuickTransit for Solaris/SPARC-to-Linux/Itanium」を発表した。Xeon版は即日発売、第3四半期に出荷開始。Itanium版は年内に販売・出荷開始の予定。

 QuickTransitは、異なるCPU向けのアプリケーションを、無修正で動作させることができるハードウェア仮想化ソリューションで、米Transitiveが開発した。新製品では、Solaris/SPARCアプリケーションのソースコードやバイナリに、一切、手を加えることなく、インテルベースのLinuxプラットフォームで動作させられるという。

 OSの下層で動くバーチャルマシンと異なり、Solarisそのものは起動せず、アプリケーションをダイレクトに、高速でに動作させる。また、アプリケーションに手を加えないので移行後のサポートにに影響しないのも特徴。価格は、Xeon版が1年間の使用ライセンス(サポート、保守含む)で20万円、2年間(同)で38万円。Itanium版は未定。

 QuickTransitは、SGIが既存のMIPS用アプリケーションをインテルプラットフォームで動作させるためのアプリケーションエンジンに採用したほか、Apple ComputerもPowerPC用アプリケーションをインテル版Macで動作させる「Rosetta」に利用している。新製品は今年3月に発表したTransitiveとIntelの協業の成果。

 Transitiveとネットワールドは、Solaris/SPARC上で自社開発したアプリケーションが動作しているサーバは少なくとも国内に7万台以上あるとみており、3年間で4000台以上、8億円以上の売り上げを見込んでいる。【鴨沢 浅葱/Infostand】

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