日立、仮想化機構を標準搭載したデュアルコアItanium 2ブレードサーバ

 日立製作所は、独自の仮想化機構を標準搭載した「デュアルコアItanium 2 9000番台」採用ブレードサーバ「BS1000」シリーズを2006年8月31日から出荷開始する。統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」(ブレードシンフォニー)に追加する。価格は1ブレード228万9000円から。

 BladeSymphonyプラットフォームのハイエンドブレードで、従来版Itanium 2モデルの最大約2倍のパフォーマンスが得られるという。独自チップセットによるサーバモジュール間SMP機構により、最大8プロセッサ(16コア)までのSMP構成に対応。各ブレードは最大2プロセッサ(4コア)まで搭載できる。

 仮想化機構は、SMP構成のサーバ1台を最大16論理パーティションに分割可能で、複数サーバの統合ができる。ハードウェアレベルで実装しており、論理パーティションごとにI/O帯域を確保できるのも特徴。また、共有モードでは稼動中に論理パーティション間のリソース割り当て比率を1%単位で変更して、負荷の変化に柔軟に対応する。

 対応プロセッサは、デュアルコアItanium 2 9050(1.6GHz、L3キャッシュ24MB)/9040(1.6GHz、L3キャッシュ18MB)/9015(1.4GHz、L3キャッシュ12MB)。メインメモリーは最大32GB。 1台のシャーシには最大8枚までのブレードが搭載できる。サポートOSは、Red Hat Enterprise Linux AS4.0、Windows Server 2003, Enterprise Edition。

 併せて、仮想化機構を搭載しないモデルも発売する。価格は176万4000円から。【鴨沢 浅葱/Infostand】

日立製作所
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