ISIDと日本HP、オープンソースのJava開発環境「Seasar2」で協業

 電通国際情報サービス(ISID、本社:東京都港区)と日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は2006年8月2日、オープンソース・ソフトウェア領域で協業すると発表した。国産のオープンソースJava開発フレームワーク「Seasar2」を中心としたエンタープライズ向けソリューションを提供してゆく。

 両社で協業チームを設立して、市場開発、販売、システム構築、運用・保守までの各段階で協力。ISIDはSIとして、日本HPはハードウェアベンダーとして、両社のソリューションを組み合わせて顧客に提供する。とくに金融業界や製造業界をターゲットとする。

 具体的には、HPのサーバ(HP-UX、Linux)やストレージなどでのオープンソース・ソフトの動作検証を行い、ユーザーへのインフラ提案・構築支援サービスを提供。また、イベントやセミナーなどの共同開催も行う。日本HPは、Seasar2の導入メリットが理解されにくい、提供コンポーネントが多く内容を把握するのに時間がかかるといった普及面の問題解消を目指すとしている。

 Seasar2は、ISID社員の比嘉康雄氏がチーフコミッタとして開発した日本発のオープンソース・ソフトウェア。特定非営利活動法人「Seasarファウンデーション」が開発・コミュニティ運営を行っている。ISIDは2005年11月にSeasar2の商用サポートサービスを開始した。【鴨沢 浅葱/Infostand】

電通国際情報サービス
http://www.isid.co.jp/

日本HP
http://www.hp.com/jp/