Sunが健闘、第2四半期のサーバー出荷世界シェア

 米IDCは23日(米国時間)、06年第2四半期の世界サーバー出荷額は、前年同期比0.6%増の122億8700万ドルだったと発表した。業績不振の米Sun Microsystemsが健闘、1年ぶりにシェア4位から3位に復帰したのが目を引く。ただ、同社は決算期末の第2四半期に出荷額が膨らむ傾向があるため、行方を見守る必要がありそうだ。

 各社のシェアは、米IBMが31%(前年同期は31.9%)で首位を堅持、米Hewlett-Packardが27.8%(同28.5%)で2位。上位勢が軒並み出荷額を減らした中で、Sunは15.5%増を記録。シェアを12.9%(同11.2%)に回復させた。

 米Dellは10.3%(同10.5%)で4位に低下、富士通・Siemensは横ばいの4.5%で5位にとどまった。Sunは、これまで弱かったx86サーバーの出荷額が48%増加しており、良い兆候も見られる。

 一方、全体の出荷額は、第1四半期まで2期連続で前年割れが続いたが、何とか横ばいを確保できた格好。Sunの健闘で、中級機種が最近では最も小幅の減少にとどまったためだ。しかし、Linuxサーバーの出荷額が6.1%増にとどまり、4年近く続いた2ケタ成長が途絶するなど、全体としては明るい材料が少ない。【南 優人/Infostand】

IDC
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