IIJ、個人向け接続サービス用にカスタマイズしたThunderbirdを無償配布開始

 インターネットイニシアティブ(IIJ、本社:東京都千代田区)は2006年8月30日、オープンソースのメールソフト「Mozilla Thunderbird」を、個人向けインターネット接続サービス「IIJ4U」「IIJmio」用にカスタマイズして無償配布を開始した。細かい設定が不要で、初心者ユーザーも簡単に利用できる。

 Mozilla Thunderbird 1.5.0.5をベースに、Mozilla Japanと共同開発した拡張機能を組み込んだ。迷惑メール対策の技術検討グループ 「JEAG」(Japan Email Anti-Abuse Group)の迷惑メール対策「送信ドメイン認証技術の導入」に適合。セキュリティでは送受信時にSTARTTLS/STLS暗号化を行う。

 また、IIJに接続するためのサーバやポート番号などの情報があらかじめ設定してあり、利用者はユーザー名など最低限の入力をするだけで使用できる。カスタマイズには、XMLによるポリシー制御機構を利用した。

 同時にIIJは、Thunderbird 1.5以上に対応した拡張機能のみの無償配布も行う。すでにThunderbirdを利用しているユーザーは、拡張機能を組み込むことでカスタマイズ版と同じ機能を利用できるようになるという。【鴨沢 浅葱/Infostand】

IIJ4U
http://www.iij4u.or.jp/

IIJmio
http://www.iijmio.jp/

配布サイト
http://www.iij4u.or.jp/guide/basic/mail/thunderbird/
http://www.iijmio.jp/guide/thunderbird/