サークルKサンクス、情報系システムを64bit Linuxで再構築

 コンビニエンスストア大手のサークルKサンクス(本社:東京都江東区)は、情報系システムを64bit Linux環境を採用して再構築した。これまで組織別・業務別に構成されていたデータベースやデータマートを一元化して処理を高速化した。9月末に全面稼働する。富士通が2006年9月11日発表した。

 3階層構造で、ハードは、ブレードサーバ「PRIMERGY BX620 S2」と、2台の大型IAサーバ「PRIMEQUEST 480」で構成する。「PRIMERGY BX620 S2」上にWebアプリケーションサーバを構築。データベース処理と大量のバッチ処理を行うフロント・データベースサーバと、売上データを一括して格納・蓄積するセントラル・データウェアハウスサーバにそれぞれ「PRIMEQUEST 480」を採用した。

 OSは「Red Hat Enterprise Linux ES v.3」と「Red Hat Enterprise Linux AS v.4」。Webアプリケーションサーバは「Interstage Application Server」、フロント・データベースサーバは富士通ビー・エス・シーのオンメモリデータベース「Oh-Pa 1/3」、セントラル・データウェアハウスサーバはオラクルの「Oracle Database 10g」で稼働する。

 全国の店舗で発生する1日1000万件以上の売上データを収集し、販売動向の分析や、商品の企画、店舗への指導などに利用する。システムは富士通館林システムセンタ(群馬県館林市)に置き、富士通がアウトソーシングを受託する。同社によると、64bit空間で動作するOh-Pa 1/3の大量データ高速処理能力などが評価されたという。【鴨沢 浅葱/Infostand】

富士通
http://jp.fujitsu.com/

サークルKサンクス
http://www.circleksunkus.jp/