ネットワールド、Solaris/SPARCアプリをLinux/Intel上で稼動させるソフトのβ版を提供

 ネットワールド(本社:東京都千代田区)は2006年9月21日、Solaris/SPARC向けアプリケーションに手を加えることなく、Linux/Intelプラットフォーム上で稼動させられるハードウェア仮想化ソリューション「QuickTransit for Solaris/SPARC-to-Linux/Xeon」の最終ベータ版の提供を開始した。製品版の出荷は11月からの予定。

 Solaris/SPARCアプリケーションのソースコードやバイナリを一切変更することなく、Xeonプロセッサ上で動作するLinuxで稼動させられるのが特徴。Linuxネイティブアプリと連携でき、Solaris/SPARC用デバッグツールや標準Solarisパッケージ管理ツール、シェル、スクリプトもそのまま利用可能という。Xeonとの組み合わせで、現時点で最も高速なSolaris/SPARCマシンよりも高い計算性能が得られるという。

 米Transitiveの製品で、7月にネットワールドが国内販売すると発表していた。ネットワールドによると、発表以降、問い合わせが多かったことから、製品出荷前の評価用として最終ベータ版を提供することを決めたという。無料で60日間の試用が可能。同社のWebサイトから申し込む。

 製品版の価格は、サポートと保守を含む1年間の使用ライセンス(1Socket)が20万円、2年間が38万円。なお、Itaniumプロセッサに対応した「Solaris/SPARC-to-Linux/Itanium」も年内に出荷開始の予定。【鴨沢 浅葱/Infostand】

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