Ultra Mobile PC:堅牢型が登場、Linuxも対応

 米Black Diamond Advanced Technologyは26日(米国時間)、衝撃に強い堅牢仕様の超小型パソコン「SwitchBack PC」を発表した。「Ultra Mobile PC」と呼ばれる製品の一つで、サイズは横19センチ、縦14センチ、厚さ5センチ。この大きさで、Windows XPやLinuxを動かせる。

 Ultra Mobile PC(開発名はオリガミ)は、米Microsoftなどが推進する新ジャンル。韓国のサムスン電子などが製品を発売しているが、堅牢型は初めてという。二種類のOSを同時に立ち上げる能力もあり、かなり本格的なパソコンとして使える。

 米Intelのプロセッサー「Celeron M」(1GHz)、着脱可能なハードディスク(40〜60GB)を搭載、メモリーは最大1GBまで増強できる。本体をゴムなどで補強、米国軍用規格に適合する強度を確保した。

 OSを切り替えたり、同時に立ち上げられるのが売り物。例えば、電力節約のため普段はWindows CE、複雑な作業はXPという役割分担が実現する。別売の付属品を取り付けて、カメラやGPSの機能を追加することも可能だ。

 ディスプレーは5.6インチの液晶タッチスクリーン。通常のパソコンと同じQWERTY配列のキーボードも搭載し、両手の親指を使って入力できる。無線LANとBluetooth通信機能を内蔵、電源はリチウムイオン電池で、重さは1.4キロ。第4四半期に発売する。【南 優人/Infostand】

SwitchBack PC
http://www.switchbackpc.com