ソニー:PS3でスパコン構築、能力を証明へ

 米Terra Soft Solutionsは10日(米国時間)、大量の「プレイステーション3」(PS3)を連結することで、スーパーコンピュータを構築する試みを発表した。ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)が同社に委託。PS3と、その搭載プロセッサー「Cell」の威力を証明する。

 米IBMが、PS3と同じ「Cell」を利用したスパコンを開発しているが、今度はPS3そのものを使って挑戦する。発売予定の製品ではなく、ゲーム開発会社に貸し出していた試験機を転用する模様。サーバーのような形状で、姿は完成品と異なるが、中身は同じマシンを利用する。

 数百台のPS3をクラスタリングして、高い計算能力を実現する。OSはTerra Softの「Yellow Dog Linux v5.0」を搭載。能力の数値目標は公表していないが、年内に2台を完成させる。米ロス・アラモス国立研究所などが科学計算に利用する予定だ。

 ソニーなどは、Cellがゲーム機だけでなくサーバーなどに利用されることを期待しており、以前から能力のPRに力を入れている。【南 優人/Infostand】

Terra Soft Solutions
http://www.terrasoftsolutions.com/

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