テンアートニ、仮想化技術で旧版Linuxを最新ハードに移行するサービス

 テンアートニ(本社:東京都千代田区)は2006年10月17日、旧バージョンのLinuxディストリビューションで構築した環境を、仮想化技術を利用して最新ハードウェア上に移行するサービス「Virtual Linux Sustaining Solution」(Virtual LSS)を開始した。

 現在も多くの企業で利用されているRed Hat 6.2〜9やLinuxカーネル2.4.9以前の旧版Linuxディストリビューションで構築したシステムを移行する。旧版ディストリビューションは新しいハードウェア上では動作保証されていないため、故障などがあってもハードウェアのみの交換は非常に困難だったが、Virtual LSSでシステムを維持したまま移行できるという。

 Virtual LSSでは、システムが移行可能かを診断する「仮想化技術適応診断サービス」と、実際に移行作業を行う「旧環境移行サービス」を提供する。同社によると、一般的なLinuxシステムなら9割以上が仮想化による移行が可能という。価格は診断サービスが30万円から。移行サービスが個別見積もり。

 複数台のサーバの仮想化による集約や、仮想化による移行が困難な場合の環境再構築にも対応する。同社は、ほかにも配布元のサポートが終了したLinuxディストリビューションに対するセキュリティアップデートサービスなどを提供している。【鴨沢 浅葱/Infostand】

テンアートニ
http://www.10art-ni.co.jp/