クラスキャット、未知の攻撃に強いSELinuxをブラウザで管理するツール

 クラスキャット(佐々木規行社長)は、セキュリティ エンハンスド リナックス(SELinux)を運用するための管理ツール「ClassCat Cute Server Manager Secure Edition 4.1」を07年第2四半期に発売すると発表した。価格はオープンプライス。

 SELinuxは、米NSAが中心となって開発した Linuxカーネルのセキュリティ拡張モジュール。root権限を奪取された際の危険性を考え、各プロセスが最小限の権限で動くように設計されている。そのため、セキュリティホールからの侵入に対しても、被害を最小限で食い止められる。しかし、実際の運用では、管理者が必要に応じて許可の設定を追加し、適切なポリシーを作成していく必要があるなど設定箇所が多く煩雑で、SELinuxが利用されるケースは多くなかった。

 「ClassCat Cute Server Manager Secure Edition 4.1」は、ウェブやメール、DNS、SNMP、Telnet、FTPなどの運用・管理をブラウザで行えるようにしたのが特徴で、OP25Bやサブミッションポートのサポート、迷惑メール対策機能やメールセキュリティ機能もブラウザ上で設定が可能。これらの機能を、Red Hat Enterprise Linuxに組み込まれているSELinuxの機能を有効にした状態で実行できるため、万が一、未知の攻撃を受けた場合でも、その被害を最小限にとどめることができる。

 動作環境は、OSがRed Hat Enterprise Linux ES 4、推奨メモリは512MB、推奨ハードディスク容量は80GB×2(RAID#1構成推奨)。ホームページにて、ホスティング事業者向けに評価版(Release Candidate版)の無償配布を実施する。

クラスキャット=http://www.classcat.com/

提供:BCN