デルと日本オラクル、エンタープライズ戦略を融合し、ITシステム構築を推進

 デル(ジム・メリット社長)と日本オラクル(新宅正明社長)は4月4日、両社が掲げるエンタープライズ戦略を融合して、デルのx86サーバーやストレージなどのエンタープライズ製品および日本オラクルのデータベースやミドルウェアなどのソフトウェア製品を中心としたITシステムの構築を包括的に推進すると発表した。

 今回の提携強化は、デルの「スケーラブル・エンタープライズ戦略」と日本オラクルの「グリッド・コンピューティング戦略」を両社共通のエンタープライズ戦略として融合することを基盤とする。これにより中堅・中小企業から大企業まですべてのユーザーに、適正価格でパフォーマンスおよび可用性、拡張性の向上を容易に行えるITシステムの構築を推進する。

 また、業界標準技術を採用した両社製品を用いたITシステムを導入することで、メインフレームやUNIXシステムからオープンシステムへの移行、用途・目的に応じたスケールアウトとなるシングルサーバーからグリッドサーバー環境への拡張、LinuxおよびWindows上でのOracle 10gを基盤とした新規システム構築なども簡単に行える。

 デルは同日、日本オラクルのパートナープログラム「Oracle PartnerNetwork」の最上位プログラム「Certified Advantage Partner(CAP)」の契約を締結。日本国内でより本格的なオラクル・ソリューションを展開する体制を整えた。CAP契約締結で、デルは日本オラクルとの直接取引が可能となり、今後は製品の販売、ソリューションの導入・展開から保守サポートまで、ユーザーは単一の窓口でデル・オラクルソリューションを購入し、サポートを受けられるようになる。

デル=http://www.dell.com/jp/
日本オラクル=http://www.oracle.co.jp/

提供:BCN