米Adobe:Flash動画、保存可能に 再生ソフト開発

 米Adobe Systemsは16日(米国時間)、新しい動画再生ソフト「Adobe Media Player」を年内に公開すると発表した。米YouTubeなどで採用されている「Flash」形式の動画は、再生して楽しむだけでパソコンに保存するのは面倒だった。新ソフトは動画を保存、繰り返し再生できるようになる。

 Flash動画は従来、ブラウザーでストリーミング再生するのが一般的で、保存するには特別なソフトが必要だった。Adobeは、このスタイルを大きく転換。Microsoftなどの再生ソフトと似たような「Adobe Media Player」を公開し、Flash動画を再生、保存、場合によっては複製できるようにする。

 背景は、動画を利用した広告の普及。双方向広告などを展開する場合、ブラウザーで再生するだけでは、できることに限界がある。ブラウザーから独立した再生ソフトを用意することで、企業の多様な期待に応えられる。

 Adobe Media Playerは、RSSに対応。動画を定期的に配信することも可能だ。利用者が動画を採点できる機能なども用意、画期的なサービス・広告を展開できそうだ。一方で、著作権保護技術を採用し、無断複製などを防ぐ。【南 優人/Infostand】

Adobe Systems
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